腰の痛みや脚のしびれ。治らない本当の原因と現実的な改善方法を解説。

この記事では丹後若狭(舞鶴・宮津・与謝野・小浜・綾部など)で、以下のような状況に心当たりがある方に向けて、腰痛や脚の症状がなかなか治らない理由とその解決方法について詳しく解説します。

  • 『腰・お尻・脚』が痛い・しびれがある
  • 腰が痛くて動かすのも精一杯
  • 股関節が痛い・うまくはまっていない気がする
  • 出産後から腰や股関節が痛い・違和感を感じる
  • 夜布団の中で痛いので寝付けない・夜中に目が覚める
  • 病院では「異常なし」と言われたけれどもつらい症状が残る
  • 病院で薬・湿布・リハビリ治療をしてるけれど効果がない
  • 病院で「脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・すべり症・坐骨神経痛」などと説明された
  • 病院で手術を勧められているor手術をしたけれども、変化がない
  • 整骨院・鍼灸院・整体院に行ってもその日はいいけれどもすぐに戻る。変化がない。
この記事で得られる知識
  • あなたの腰痛・脚の痛みがいまだに治らない理由
  • 腰痛・脚の痛みを改善するための現実的な方法とその理由
  • つらい腰・脚の症状で、あなたの下がってしまった生活の質を戻す方法
目次

あなたの腰や脚の痛み・シビレが治まらない理由

虫歯は放置して勝手に治ることはありませんが「どの歯医者に行っても虫歯が治らない」という人はいません。

逆に腰痛は勝手に治る可能性がありますが「どんな病院に行っても治らない」と何年間も困り続けている人は沢山います。

同じ人の身体の痛みに対する医療なのにこの違いは何でしょうか。そしてなぜあなたの脚や腰の症状は今も改善されていないのでしょうか。

もしあなたが「病院に行った・治療院に通っているのにもかかわらず痛みが変わらない」のであれば、その解決策が根本から間違っているということが考えられます。

というのも、そもそも腰痛は現代医学では

  • 原因がはっきりとわからない
  • 解決するための確実な方法が確立されていない

という根本的な2つの課題が前提にあるからです。

あなたのつらい脚腰の症状の具体的な解決方法を説明する前に、まずは治療院業界で一般的に言われている「現代医学における腰痛の原因や解決の実態」について詳しく説明していきましょう。

その腰や脚のつらさの原因は…

まず、最も重要なこと。

あなたの足腰の症状のつらさの原因は・・・

「はっきりとわからない」

というのが結論です。

というのも、現代の腰痛治療の実態として「一般的な病院で慢性的な腰痛の本当の原因を探し出すことは難しい」という実態があるからです。

なぜなら現実的な話として病院には毎日多様な症状を訴える多くの患者さん来院するので、医師がひとりの患者さんにマンツーマンで30分も1時間もかけての検査・治療を行なうことはできません。そのため「腰痛の原因と考えられるすべての検査を網羅して行われていない(できない)」のです。

ですので病院ではまず腰痛の原因を調べるにはレントゲンなどの画像検査が行われ、命に関わるものや重篤なものが見られないものは「異常なし」と判断・処理されるのが一般的です。

意外かもしれませんが、こういう実態のため2016年頃までは「現代医学では腰痛患者の85%は原因を特定できない」とされていました。

日本整形外科学会が監修する「腰痛診療ガイドライン」や厚生労働省が出す「腰痛対策」という資料にそう記されています。

※厚生労働省資料「腰痛対策」より引用

ただ、その後研究が進み腰痛患者のおよそ75%は整形外科医が行う「丁寧な診察」により原因が特定可能であるとされています。

しかし、現実的な話として日本全国の病院でそれぞれの医師が検査の技術を習得し、さらにひとりひとりの患者さんに対して時間をかけた「丁寧な診察」ができるかどうかは別問題

となると、やはり画像検査では判断がつかないものが原因だった場合、「原因不明」「悪いところはない」とされるのが、現代の腰痛治療の現状です。

なぜ腰痛の原因を特定できないのか

腰痛の原因を特定できないのは、一般的に行われる画像検査のみでは多くの原因を見逃してしまうからです。

というのも、腰痛の多くのケースでは「画像検査で判断できない部分」に本当の原因が存在しています。しかし画像検査ではそれらを検出することができないため、腰痛の原因が「わからない」「異常がない」とされることが多くなるからです。

例えば、腰痛を引き起こす可能性のある疾患には例外として以下のものがあります。

  • 心因性のもの(ストレスなど)
  • 内臓が原因のもの(がん・結石など)

そして一般的な骨、筋肉、関節、神経に関連する疾患には、以下のようなものがあります。

  • 腰椎圧迫骨折
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • すべり症
  • 分離症
  • 仙腸関節障害
  • 椎間関節障害
  • 梨状筋症候群
  • 筋筋膜性腰痛
  • 変形性股関節症

これらあらゆる原因と考えられるものがありながら

  • 「レントゲン」でわかるものは、圧迫骨折・変形性股関節症・すべり症・分離症
  • 「MRI」でわかるものはプラスして、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症 

と、画像検査で判断できるのはここまでしかなく、その他の原因の検査はそもそも行われていないのです。

特に腰痛の代名詞ともいわれる「ぎっくり腰」はレントゲンではわかりません。ぎっくり腰は関節や筋肉や靭帯などレントゲンには映らないものが原因だからです。

このように実態としては、画像検査だけでは痛みやしびれのすべての原因を特定できないため、多くの要因を見逃している可能性があるということです。

これが「腰痛の原因はわからない」の1つ目の理由です。

多くの治療院のウェブサイトやYouTubeで「あなたの腰痛の原因はこれだ!」「骨盤のズレだ!当院で改善します!」「筋肉だ!当院でほぐします!」「姿勢だ!当院のAIで判断します!」と、原因を断定するコンテンツを見かけます。

ですが、現代医学で原因が完全に解明されていない腰痛を、あなたの体を検査をすることなく原因を断定することは不可能です。

「画像の異常=症状の原因」とは限らない

原因がわからない理由はもう一つあります。

レントゲンやMRIで骨折・結石・がんなどの重篤なものではなく、体に器質的な変性がみられた場合、「原因がわかった」として診断名(椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症など)がつけられます。

しかしここで大きな罠が。

その画像上の変性・診断名=症状の原因とは限らないのです。

というのもレントゲンやMRIといった画像検査は「体の中に器質的な変性や損傷があるかどうか」を調べるものであって「あなたが訴える症状の原因かどうか」を決定付けるものではないからです。

例えば腰痛の原因とされるものの一つに「脊柱管狭窄症」というものがあります。簡単な説明ですが「背骨の中にある神経が圧迫」されて腰や脚に痛みやしびれなどが出るものです。

脊柱管狭窄症患者のMRI画像

しかし、2010~2012年に行われた40歳以上の一般人1690人のボランティアを集めたある研究では、参加者の約80%に脊柱管の狭窄が見つかっています。そしてその中で症状がある人は10%程度にしか過ぎなかったという報告があります。

つまり「年を取れば誰でも顔にシワができるように、年をとればたいていの人に腰の変性起こる」「しかも、変性があっても痛みがあるという人は10%位」ということがわかったということです。

このように原因が診断された腰痛であっても「画像上の変性・診断名=症状の原因」とは限らないのです。そのため診断に対する治療を行っても、症状に変化がないということが珍しくないのです。

そして何よりも、当院でこれまでみてきた椎間板ヘルニア・狭窄症と診断された方の半数以上は「偽陽性」です。それらの治療改善をせずともそのつらい症状が改善しています。

そいう患者さんは、ヘルニア・狭窄症といった変性は体の中で実際におこってはいるのでしょうが、それと同時に別の異常があり、その異常が痛みの本当の原因でるということです。

④各原因に対する解決法が確立されておらず、原因療法(根本治療)ではなく対症療法になる。

現代医学では、虫歯は「削って埋める」というリスクが少なく成功確率が非常に高い治療方法が確立されています。これによって現代では治療をすればほぼ確実に解決する病気です。

ですが、腰痛は違います。

これまでの説明の通り、腰痛の原因には様々なものがあり、さらに各原因ごとにそれぞれ明確な治療法は確立されていません。そのため現代では解決のために、手術、温熱療法、徒手療法、はり、きゅうなど、さまざまな治療法が存在しますが、どれが最適かは一概に言えないのが現状です。

そして、

  • 腰痛の原因が特定できない
  • 最適な解決方法がわからない
  • 担当医が解決技術を持っていない

となると治療として選ばれるのは、原因を取り除く治療(根本治療)ではなく、今起こっている症状を沈静化させるだけの対症療法が選択されます。

対症療法とは、症状そのものを緩和するための治療であり、痛みを一時的に和らげることを目的としています。具体的には、鎮痛剤の投与、温熱療法、電気治療・湿布・マッサージなどが挙げられます。

これらの方法は、痛みや不快感を軽減するのに有効ですが、根本的な原因を取り除くものではありません。そのため、痛みが一時的に和らいでも、原因が解決されていない限り、すぐに再発する可能性が高いのです。

まとめ

以上、そもそも現代医学では腰痛は

  • 原因がはっきりとわからない
  • 根本から解決するための確実な方法が確立されていない

という根本的な2つの課題が前提にあり、主に行われている治療法は「対症療法」である。もし治療をしていても治らないのであれば、解決策が間違っている可能性があるということでした。

いつまでも治らない腰や脚のシビレの現実的な解決方法

では、つらい症状を薬や湿布や電気治療といった対症療法で抑えるのではなく、根本から症状を改善・原因を無すにはどうしたらいいのでしょうか。

腰痛を持つ患者100人全員の症状を改善できる医師や治療家はいませんし、すべての腰痛の原因を取り除ける治療技術も存在しません。

となると、腰痛を最も合理的に解決する方法は、複数の治療法を試すことです。

具体的には、セカンドオピニオンを受けたり、整骨院・整体院・鍼灸院・マッサージなど

「あらゆる治療院で、あらゆる治療法を試す」

です。

なぜなら症状の改善には「治療者の技術力」だけではなく

「あなたの症状の原因と、治療者の技術との相性のマッチング」

が非常に重要で、治療の成果・改善結果とは「症状と技術の相性 × 治療者の力量」から生まれるからです。

例を出すとこういうことです。

技術者の力量×相性の生み出す結果の例
  • 症状との相性が良い(相性10点)×神の手(技術力10点)=「100」の結果
  • 症状との相性が普通(相性 6点)×神の手(技術力10点)=「60」の結果
  • 症状との相性が悪い(相性 0点)×神の手(技術力10点)=「0」の結果
  • 症状との相性が良い(相性10点)×平均者(技術力 6点)=「60」の結果
  • 症状との相性が良い(相性10点)×研修生(技術力 1点)=「10」の効果

つまりどれだけ1つの技術を極めた名医でも、あなたの症状と技術の相性が悪ければ改善に導くことができません。逆に並の治療者であっても相性が良ければ結果を出すことができます。

以下、日々現場で患者さんを治療する者だからこそお伝えできる現実的な話を、以下の2点に沿って説明していきましょう。

  1. 技術の相性:各病院・治療院が使用する技術によってそもそもの適応・不適応がある
  2. 治療者の力量:施術者の専門性・技量で結果が大きく変わる

1:あなたの症状の原因と治療技術との相性

治療の成果を決める重要な要素の一つは「症状の原因と、治療技術との相性」です。治療技術の相性とは、以下の2つの視点から説明されます。

  • 有効率:特定の原因に対して、どれだけの人に効果があるかを示す割合。
  • 適応性:その治療が特定の原因に対して有効か無効か。

『有効率』:特定の原因に対して、どれだけの人に効果があるかを示す割合。

そもそもその手法がどのぐらいの効果が出るものなのかは「有効率」という指標で表されます。

有効率とは、例えば「筋肉が凝り固まることが原因だと考えられる腰の痛さ」を訴える300人の患者を対象に100人づつ異なる治療方法(はり・きゅう・整体)を試し、それぞれの治療技術の効果を次のように表すことを言います。※技術と結果はあくまでも例です

治療技術A(はり)の結果
  • 25人が「著明に改善」した
  • 65人が「改善」した
  • 10人には「効果がなかった」

この場合、治療技術Aの有効率は、「著明に改善」および「改善」を合わせた90%(25人+65人=90人)です。つまり、治療技術Aは90%の患者に対して何らかの改善効果を示したことになります。

治療技術B(きゅう)の結果
  • 5人が「著明に改善」した
  • 40人が「改善」した
  • 55人には「効果がなかった」

治療技術Bの有効率は45%です。治療技術Aと比較すると、治療技術Bは効果が低く、100人中55人には効果が見られなかったことになります。

治療技術C(整体)の結果
  • 3人が「著明に改善」した
  • 10人が「改善」した
  • 87人には「効果がなかった」

治療技術Cの有効率は13%です。この結果から、治療技術Cは最も効果が低い治療法であり、ほとんどの患者に対して改善効果が見られなかったことが分かります。


こういった結果が出た場合は「筋肉が凝り固まることが原因から来る痛み」に対しては、はり治療が最も改善の可能性が高いといえます。

このように有効率は治療効果を評価する際に非常に重要な指標であり「その治療がどれだけの患者に対して有効であったか」を示します。

ただし、あなたが有効率が高い治療技術Aで治るということでもなく、治療技術Aで治らずとも治療技術Cの1%に入る可能性もあります。

『適応性』:その治療が特定の原因に対して有効か無効か。

当院に初めて来院される患者さんから「3ヶ月・半年・1年間、他の病院・治療院に通ったけれども変化が無かった」という話をよく聞きます。

それはそもそも原因に対して無効の治療方法を行っていたという可能性があります。

というのも、これまで説明した「治療の有効率は何%か」以前に、そもそもその原因に対してその治療法が「適応か不適応か」という前提があるからです。言葉よりも図で表すほうが早いので下記の図をご確認ください。

腰痛・下肢の痛み・シビレを引き起こす原因は様々あります。下記の図の通り「⚫️」が原因を表す点だとイメージしてください。

※傷病名・カバー範囲はあくまでも例です。

そして、ある治療方法(技術A)は、赤い円の範囲内の原因にのみ改善が期待できます。

※傷病名・カバー範囲はあくまでも例です。

赤い範囲に入っていない原因については「技術A」ではそもそも取り除くことができません。これが適応内・適応外という意味です。

具体例として、脚の痛みやしびれを伴う「坐骨神経痛」という症状があります。

これが、お尻の筋肉が原因で起こる「梨状筋症候群」によるものであれば、ストレッチといった治療法が有効です。しかし、お尻の関節が原因である「仙腸関節障害」の場合、ストレッチやマッサージなどの「筋肉にアプローチする治療法」はまったく効果を発揮しません

これまで説明したように、腰痛にはさまざまな原因があります。

したがって、「どんな病気にも効く薬」が存在しないのと同様に、「すべての腰痛に効果がある治療法」は存在しません。

当然、ひとつの治療法だけではあらゆる腰痛の原因に対処できないため、以下のように原因に応じて有効な解決策を使用し、ひとつの治療法が届かない範囲を補う必要があります。

※傷病名・カバー範囲はあくまでも例です。

ひとりの治療者が複数の治療法を習得していれば、さまざまな疾患に対応することができます。一方、ひとつの技術しか持たない治療者は、対応できる原因が限られてしまいます。

2:技術者の力量 ー 施術者の専門性・力量で結果が大きく変わる

治療の成果を決める重要な要素の2つ目は「技術者の力量」です。要するに治療技術の「腕の良さ」という意味です。

これまで説明したそれぞれの技術で安定した有効率を出せるのは「施術者にその治療技術の腕がある」というのが前提です。

現代医学で解決しない腰痛も、施術者の知識・腕次第で何が原因でその症状が出ているのかというある程度の推測をすることができ、さらに治療介入することで改善の可能性が生まれます。

そして治療の力量というのは要素として「丁寧な診察」「仮説構築力(見立て)」「精密な治療技術」に細分化することができます。

つまり、ひとえに腰痛治療の技術といっても

  1. 原因を見極めるための診察(問診や検査)の技術を持ち
  2. 診察から得られた情報によって不具合を生じている原因を推測し(見立てる)
  3. その原因を取り除く施術を行なう技術を持っている

という3つの能力を組み合わせた物によって成り立つのが「専門性」であり「腕前(力量)」です。

以下詳しく説明していきます。

1.丁寧な診察

現代医学の画像診断のみで判断し、この丁寧な診察が行われないと腰痛の原因がわからないというのは説明した通りです。

ではその丁寧な診察とはなにか。それは東洋医学で使われる「四診法」と呼ばれる診察方法で説明ができます。

これは施術者の五感を使った診察法のことです。画像やデータを見て原因を調べるのではなく、実際に目の前の患者さんの話を聞いて、身体を目で見て、動きを見て、手で触って、動かして、負荷をかけて原因と思われる情報を引き出しを特定していきます。

これには以下4つの種類があります。

望診(ぼうしん)

術者の目で患者の動作などを観察する。

痛む部分がどこか・どのように動かしているのかを観察する。かばう動きがないか。どの角度で痛みがでるのか・和らぐのかなど術者の目で見て原因となるものを推測する。

聞診(ぶんしん)

身体からでる音を聞いたり、臭いを嗅いだりすることで情報の参考にする。腰痛の場合(私は)聞診は使わないが、内蔵疾患の場合は体臭や口臭もヒントになる。

問診(もんしん)

患者さんに質問をして状態を確認する。現代医学の問診と同じです。

どんな時に痛いのか、どういう動作をした時に痛くなるのか、過去どういう怪我や病気をしたことがあるのかなどを時間をかけてヒアリングし深く探っていく方法です。

切診(せっしん)

手で身体に触れることで確認する。触診ともいう。現代医学の理学検査と呼ばれる検査を行ないます。

身体を術者が動かし、どの動きでどの場所で痛くなるのかを確認し、手を使って体を触り、異常を触知し、身体を動かすことで痛みを誘発させるなどをおこなう方法によって、何が原因かを探っていく方法です。

※各説明は東洋医学の四診法ではなく、丁寧な診察の内訳です。

2.見立てを立てる

丁寧な診察によって得られた情報を使い、術者のこれまでの知識と経験から何が起こっているのか見立てを立てます。

「原因が⚫️⚫️の場合、▲▲という動作をしたら痛みが出ると、その原因である可能性が高い」といった検査を積み重ね、得られた情報を使い、術者のこれまでの知識と経験から何が起こっているのか見立てを立てます。

そして「おそらく痛みを引き起こしている原因はこれだろう」とアタリをつけます。

そして、現代医学で傷病名がついているものであればそのどれか。傷病名がついていないものならば、身体のどの部位にどんな異変が起こっているため症状が出るのかを推測します。

さらに症状が1つだけの原因で起こっているのか、それとも併発しているのかなどのアタリを付けます。特に、坐骨神経痛を含む下肢に症状が現れる腰痛は原因が併発していることが多々あります。

いわゆる仮説を立てます。この筋肉が☓☓担っていから、筋肉に●●をしてあげると痛みが出なくなるだろう。●●という治療技術を使って解決を図ろうという見立てをてます。

3.精密な治療技術

原因だと思われる筋肉に対してアプローチをかけます。

たとえば背中を構成する筋肉に脊柱起立筋という有名な筋肉がありますが、そのなかでもどの筋肉なのかを推測し、対応していきます。

見立てがあってるのかどうかを施術をすることで原因を取り除きます。

腰痛でいうと真性の椎間板ヘルニア・真性の脊柱管狭窄症という中枢神経に原因があるもの以外なら、比較的その場で改善がみられます。

問診と検査によって「これがこうなってるから痛みが出ているのではないか」という仮説を立てることができます。その仮説に対して「診断的治療」という考え方で施術を行います。

その原因を排除するための技術を使って身体に介入していきます。

介入とは侵襲があるので、可能な限り負担が無いように介入します。

しかし、その治療院で行なう手技があなたの症状の原因に対する適応であったとしても、技術者の力量に大きく左右されます。しかしそのためには治療者の経験と専門性」が必要になってくるからです。

「そもそもの原因の知識・検査の知識と技術・治療の技術」これらが揃って初めて効果が現れます。これが専門性です。

病院の場合、内科・外科・眼科・皮膚科・泌尿器科・婦人科と診療科が分かれています。医師ごとに専門性があるからです。

整骨院は法律上「ケガ」の治療をするところですが、鍼灸院や整体院は整形外科疾患・自律神経系疾患・婦人科系疾患から美容まで、一般的にあらゆる症状に対応している院が多いです。

ですが当然に、治療院ごと(施術者ごと)に得意とする疾患・不得意とする疾患があります。

そして整形外科疾患(肩・腰・膝・首などの痛み)は基本となるベースは同じであっても、部位によって検査も治療法も原因が別ものです。

原因によっては痛みを感じず、わずか数秒で治療が終わることもあります。手を抜いている・パフォーマンスということではなく、それが最適解だからです。わずかな外部刺激で改善が見られることがあります。

3:相性×技術まとめ:腰痛改善のための結論

以上が、あなたの症状の原因と治療者の技術との相性の説明になりました。

医療は万能ではありません。100人中100人を治せる治療家・治療方法は存在しません。

腰痛の改善には

  1. そもそも使用する技術の適応性・有効率と原因発見率がある
  2. 術者の専門性・技量で結果が大きく分かれる
  3. リスクが少ないものから「診断的治療」で行なうことが現実的

そして

  • 治療院側がコントロールできるのは、「持ってる引き出しの全てを使う」ということ。
  • あなた側がコントロールできるのは、他院に行くということ。

そして、相性がいい場合は治る。なぜ病院で治らないものが街の治療院で治るのか。それは病院の画像検査で原因がわからない腰痛の原因の見立てを立てることができ、腰痛改善が期待できるのか?

なので、治療技術を複数持っている治療院(治療家)であれば、どれが効くのか、引き出しを次から次に使っていくことができます。柔道の技のように、それは治療者側が「あらゆることを試す」もしくは併用するということをします。

しかしその治療院が1つの技術しか持っていない場合は、それが良い・悪いではなく、相性の話なのでどないしようもない。

しかし、そもそもその引き出しをもっていなければ、あなたの症状の原因をカバーできる治療技術を使用している治療院でないと、そもそもスタートの時点で改善が見込めないということです。

これはその治療院の質が良くないという意味ではなく、相性が最悪という意味です。

なので術者側からも説明があるかもしれませんが、ない場合は「あなたが見極めてあらゆる治療院で別の治療法を試す必要がある」ということになります。

つまり、図式で表すとこういう形です。なので「あらゆる治療法を試す」必要があるのです。

つまり、腰の症状を改善するにはいかに「あなたの症状の原因を突き止め、その解決策を持っている施術者に出会えるか」が重要となります。

治療の実態はこうだからです。

という理由から、そのためにはあらゆる治療院を試し、自分の症状に合ってないなら次に行くというアプローチが最も改善の可能性が高いということです。

ぜなら腰痛改善は

「あなたの症状の原因と、施術者の技術とのマッチング」

一般的には症状が治る治らなない「治療者の腕の良し悪し」であると判断されがちですが、そうではなく治療技術との相性が非常に重要なのです。

なので「あなたの症状の原因を突き止め、その解決策を持っている医療人に出会えるか」が重要となります。

  1. 症状は、あらゆる原因が併発・複合していることがある
  2. リスクが少ないものから「診断的治療」で行なうことが現実的

といった理由から、あらゆる治療院を試し、自分の症状に合ってないなら次に行くというアプローチが最も可能性が高いということです。

その理由を、3つのポイントに分けて説明していきましょう。

よく患者さんは「整骨院に行ったけどだめだっ

これら2つの理由で、あなたの症状を改善できる技術は何なのか、そしてその改善の技術を身に着けている人間がいるのか。これらの視点から治療院を選ばなくてはなりません。

治療院でできるのは「ある程度の見立て」です。完全な答えではありません。なので、

それが原因だろうという見立てを立てて、その仮の原因に対してのアプローチを行っていきます。

まとめ

この記事では、腰痛の原因検査の実態と解決するための方法について解説しました。

  1. 現代医学では、腰痛の原因はハッキリとわからない。
  2. 解決方法としては、相性の良い治療者に出会うまで、あらゆる治療院であらゆる治療法を試すのが合理的。

あなたの腰痛改善の参考になれば幸いです。

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